藤森平司

建築・教育・長年の保育実践を結び、「見守る保育」を提唱した実践研究者。

藤森平司

見守る保育 考案者

環境を設計し、
子どもを信じる。

1949年、東京都生まれ。大学では建築学を学び、その後、小学校教諭として勤務しました。「空間が行動にどう働きかけるか」という建築の視点と、「子どもがどう学ぶか」という教育の視点が、後の保育実践の土台になりました。

実践から生まれた、保育の思想

1979年、建築学と小学校教育の経験をもとに東京都八王子市に省我保育園を開園。1997年には多摩ニュータウンに子育て支援センター併設の「せいがの森保育園」(現・せいがの森こども園)を開園し、2007年に「新宿せいが保育園」(現・新宿せいが子ども園)を開園しました。

そこで問い直したのは、大人が決めた活動を、同じ時間に全員で同じように行うことが、本当に一人ひとりの発達に合っているかという点です。代わりに目指したのは、放任ではなく「意図のある選択」。発達を観察し、ねらいを持って環境を整え、安全を守り、必要な時に応答する保育です。

子ども同士の関係も保育の中心に置きました。仲間や異年齢の集団には、模倣、交渉、共感、協働、リーダーシップなど、大人との一対一だけでは得にくい経験があります。チーム保育は、特定の一人の見方に依存せず、複数の視点で子どもの育ちを支えます。

建築の学びは、ゾーン、動線、素材、遊び・食事・睡眠の空間、園庭の学びへの着目に表れています。見守る保育において環境は飾りではありません。子どもに働きかけ、行動を誘う「もう一人の保育者」です。

現在も、園での実践、保育環境研究所ギビングツリーの活動、講習会、執筆、国内外からの視察受け入れを通じて普及と研究を続けています。理論を掲げるだけでなく、子どもの姿を観察し、職員が話し合い、環境を変え、再び確かめる循環を大切にしています。

歩み

東京都に生まれる。

建築学を学び、その後、小学校教諭として勤務。

省我保育園を開園。

せいがの森保育園を開園。

新宿せいが保育園を開園。

実践・研究・研修・発信を牽引。

実践に残した視点

保育を見る目を変えた、5つの視点

子ども同士

仲間との関係を発達を支える環境にする。

異年齢

異なる発達段階を学びの資源にする。

子ども主体

過剰な指示を意味のある選択肢に置き換える。

チーム保育

観察と判断を職員同士で共有する。

学びの園庭

屋外を探究と社会性が育つ場にする。

主な著書

理論・環境・実践をつなぐ著書

すべての掲載著書に表紙画像を付けています。購入リンクは確認できた出版社・書店ページに限って表示しています。

MIMAMORU 見守る保育

MIMAMORU 見守る保育

子どもの自己成長能力、仲間との関わり、選ぶ活動を支える環境。

購入先を見る ↗
やってあげる保育から見守る保育へ

やってあげる保育から見守る保育へ

人的環境と施設環境の両面から自発的な活動を支える。

購入先を見る ↗
やってあげる育児から見守る育児へ

やってあげる育児から見守る育児へ

自立を促す親子の距離感を考える。

購入先を見る ↗
さんすうのはじまり・こくごのはじまり

さんすうのはじまり・こくごのはじまり

生活と遊びの中にある数・ことばへの気づき。

購入先未確認
保育における「行事」

保育における「行事」

日々の保育から生まれる負担にならない行事。

購入先を見る ↗
保育としての「食育」

保育としての「食育」

栄養摂取から、子どもが参加する食の営みへ。

購入先を見る ↗
まなびのデザイン「くうかん」

まなびのデザイン「くうかん」

主体的な活動を支える動線・ゾーニング・空間。

購入先を見る ↗

経歴は出版社およびHOIKU旧公式プロフィールの公開情報をもとに構成しています。